百歳の机

ウッドラフ〔woodruff〕

2009年03月02日 22:54

百歳の机

工房の近くの
茶道の先生所有の机です

この先生のおばあちゃんが
女学校の時 お使いだった机
だそうです



その机を譲り受けられ
高校の時使ってましたと
仰せでした

茶道の先生は70歳を
越えられているので
逆算しても100年は経って
いる机だとお話下さいました




そうそう
この机 綺麗にして欲しい
というのが先生のご依頼

材は質の良いケヤキ
大きいキズはありませんが
インクのシミや小ヒビが
あります




状態にもよりますが
ある程度キレイにすることは
さほど困難なことでは
ありません

無垢板は表面を削ると
新しい面が出てきますし
少々のキズは埋めれば
再生します




そうして研磨して塗装すれば
生まれ変わるような気が
します

ただこんな仕事の時いつも
思うことがあります
ある程度キレイにはなるももの
この机の歴史まで削り落とし
てしまうのではないかと・・・



仕事として割り切って取り掛かっているつもりではいるのですが
机にとって良いことなのかどうなのか

ご依頼者の茶道の先生は大変喜んで下さいました
それでよし!と思い込ませながら今日お届け致しました




関連記事